生命保険に加入するとき「親に万が一のことがあっても、子どもが安心して学校へいけるように」と考えている人も多いでしょう。ただ私たちは、思わぬ勘違いをすることがあり、ファイナンシャルプランナーに生命保険の見直し相談をすると、その勘違いについて指摘してもらえることもあり、有意義な時間を持つことができるでしょう。
たとえば「子どもの学費には、800万円〜2000万円程度必要」という説があります。これは「子どもさんが幼稚園に入園してから、大学を卒業するまでトータルで必要な学費」です。
子どもさんが、中学校を卒業した時点では、それまでの学費は払い終わっています。もしもその時点で親御さんが亡くなった場合、高校と大学の学費を確保すればいいことになります。お子さんが大学を卒業するまでずっと、2000万円を確保していなければならない、ということはないのです。既に学資保険に加入しているならば、生命保険で確保しなければならない学費は、抑えられるかもしれません。FPに相談するのは一度でいいのではなく、ご自身やご家族のライフイベントに応じて、生命保険の見直し相談をすることが必要なのです。
また、生命保険は「ご遺族のための保険」であり、ガン保険や医療保険などは「ご自身が生きている間に役立てる保険」ですが、別々に考えても良いわけではありません。ガンにかかった場合、ガン保険の給付を受けて治療をすると、それだけ預貯金を減らすことがなくなります。生命保険の相談をする際には、ガン保険や医療保険に加入しているかということも関係してくるので、ファイナンシャルプランナーには保険の加入状況をきちんと説明しましょう。